異変

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~俊哉side~ 車椅子を置いて裕太の部屋に戻った。 でも、扉を開けると 予想もしなかった映像が目に飛び込んで来た。 裕太が自分の体を抱きしめて、ガタガタと震えていたから。 俺が部屋を出てから、3分程の間に 裕太に何があったというのだろう? 「裕太!?どうしたの?」 近づいて体に触れると 一瞬ビクッとしたが、俺だとわかると 「高槻さん…助けて…。」 そう言って俺にしがみついて来た。 この震えはたぶん、いきなり襲ってきたものなんだろう。 でもどうして? そんな考えを巡らせていたら 急に腕がズシッと重くなった。 「裕太?」 見ると、裕太は気を失っていた。  
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