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適当に身支度を済ませ、朝ごはん(まぁ、時間的にお昼ごはん)は、食べずに学校へと向かう。
「晴様!お出かけですか?」
屋敷を出る時に声を掛けて来たのは、東藤家のおかかい運転手をしている鈴木だった。
「あー…明達が学校来いってうるさいからちょっと行って来るよ。みんなにもそう伝えといて。」
「学校ですか。すぐに車をまわして来ますので屋敷の前で待っていて下さい。」
「いや、今日は車はいいや。勉強ばっかで全然動いてなかったから、たまには体動かさないとね。」
「そうですか。
分かりました。お帰りの際にお車が必要になりましたら、1本お電話して下さい。」
「あーいっ!」
「いってらっしゃいませ。」
鈴木に見送られ屋敷を出る晴は、学校までの道のりをダラダラと歩き出す。
学校に行くのは、何日振りだろう……明や杏也に来い来い催促はされていたけど、自由登校期間に入ってからは1日も行っていない。
そういえば、杏也達が合格したとかの連絡さえ貰ってなかった。
学校に来るように催促する前に自分達の結果を教えろってんだよなぁ……
なんて事を考えながら歩いていると、またしても携帯がブー…ブー…と震え出した。
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