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なんだよ……どうせまた明か杏也のヤツだろ?
もしくは、まだメールをして来ていない泉水か紗奈か?
とりあえず未柑は、ありえないな。
ポケットから携帯を取り出して開いて見ると、画面には「香織」と表示され、しかも着信だった。
「……もしもし?」
「あっ!出たっ!!」
「いや、電話が来たんだから誰でも取るだろ?」
「違うよぉ、昨日遅くまでメールしてたから、まだ寝てるかと思ってさ」
「ほぅ、じゃぁ、お前は俺の安眠を妨害するために電話して来たと?」
「アハハッ♪
本当は留守番電話に吹き込む気満々だったんだけど、起きてたなら良いや♪
私、合格したよっ!
晴に1番最初に伝えたかったからさ。すぐ電話しちゃった。」
「おっ!?良かったなぁ。
これで来年からまた同じ学校だな?」
「うん。1年間頑張って良かったよぉ!
あれ?もしかして今、学校?」
「いや、これから行く途中。
杏也と明が来い来いうるせぇんだよ。」
「そっか、なんか楽しそうで羨ましいなぁ。」
「……もう合格決まったんだし、春休みも始まるんだから、遊びに来いよ。」
「うん、ありがと♪
予定決まったら、また連絡するよ♪
私もこれから学校行って先生に報告して来るから。また夜メールするね♪」
「分かった。」
そう言って電話を切ると学校は、もう目の前だった。
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