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「よし、それじゃぁ、何も知らない晴に教えてあげましょう!
まず、私だけど、第一希望の聖星女子大に合格しました。」
「おぉ、さすがだな。」
「もっと褒めて~♪
じゃ、次は泉水ちゃんどうぞ!」
「あ、あれ?これって自分で言うの?」
明以外の人の顔を見回しながら尋ねる泉水。
「それは、そうでしょ?
はいはい。恥ずかしがらずに泉水ちゃんも言った言った!」
「うん。えっと、俺は椎応大学に合格しました。」
「おぉ!!」
明の時もそうだったが、ここにいるメンバーは、もうすでにそれぞれの進学先を知っているようで、驚きの声を上げているのは晴だけだった。
「椎応って事は結構近いんじゃないか?」
「そうだね。地下鉄とかですぐ会えちゃう距離だと思うよ!」
そのまま2人の話が続くのかな?なんて雰囲気が出ていたが、明は構わずに次の人に話を振る。
「んじゃ、次は紗奈。」
「はーいっ!
私はね、推薦だったけど桜美大に合格しました。」
「おー、美大かぁ……
なんか、大変そうだな。」
「いやいや、そんなこと無いと思うよ!勉強出来ない私にしてみたら、椅子に座ってボーっと先生の話聞いてるよりは、絵描いたり物作ってたりの方が楽しいから♪」
「そかそか」
「じゃ、次は……」
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