プロローグ

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「純血派が作った町に来るからいけないのよ!」 「気持ち悪い目しやがって!」 誰もこの2人を助けようとせず、罵声を浴びせ続けていた。 目の色が違う、たったそれだけの事で…。 「クズが…」 と言うと、青年は雷を10本周りに打ち出すと、2人を捕らえていた男達に当たる。 「ぐあぁっ!」 「き…きゃぁぁ!」 人々の悲鳴と子供の泣き声が上がる。 「お前らがその考えを止めなければ、俺はこの町の人々を殺しつくすだけだ!」 そう言って青年は、身体の前に頭と同じ大きさの青い玉を出し。 打ち出すと電気を纏ったレーザーになって人々を消滅させていく。 「ば、化け物だー!」 「助けてくれー!」 「コウガ様…お助けください…」 悲鳴の中に青年が10年前に殺した、元相棒の名前があった。 「コウガ…?まだ生きていたのか!出て来い!」 彼はコウガに助けを求めている声で、彼がまだ生きていると勘違いし、またストレスが上がっていく。 「コウガァ!!お前が出てこなければ、この町の人々が死んでしまうぞぉ!ハハハ!!!」 彼はでてくるハズがない、10年前ソウキによって跡形も無く消されてしまったのだから…。 「ふん…怖じけづいたか…まあいい…出てくるまで雑魚共を殺し尽くすまでだ!」 青年はそう叫ぶと両手に青い玉を発生させると、二つに合わせ人々に打ち出した。
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