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「二人とも大丈夫のようだな…」
青年は二人の安否を笑顔で気遣う。
「もう諦めてたよー…」
「ど、どうもありがとうございます…」
少年は地面にへたり込み、少女は頭を下げて礼を言った。
「さて、お前らはこれからどうするんだ?」
荷物をみる限りでは、2人は青年と同じ旅人のようだ。
「混血の人達が暮らしている村に行こうかと…」
混血達が暮らしてる村に興味が湧き、青年は詳しく彼女に聞いてみた。
「ほぅ…どこで暮らしているんだ?」
「森の中でひっそりと暮らしてると聞きました…」
「そうか…だがこの町の奴等みたいなのに見つかると大変だな…」
もし見つかって森に火をつけられたら、彼等の暮らす所が無くなってしまう。
そこで彼はこんな事を思いつく。
「そうだ、ソイツ達もこの町で暮らせばいい、さっきのような奴等が来たら俺が戦ってやる」
綺麗な町なのにゴーストタウンにするのはもったいないのと。
さっきの魔法で少し壊れてしまった部分もあるので、彼等に直してもらい。
そして強い相手と戦いたいというのが彼の考えであった。
「そうですね…」
話が終わり、その混血が住む村へ行こうとしたが。
「じゃあ行くか…えーっと…」
彼女らの名前をまだ聞いていないのでどう呼べばいいのか戸惑う青年。
それがわかったのか彼女は自分と少年の名前を答える。
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