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あれからすぐに私達は籍をいれた
結局お父さんもお兄ちゃんも私を上野家から抜く事はできなかったのだ
でも家にいくことだけはやめておこうと思った
翌年桜の満開の時に私は少し小さい女の子を生んだ。お義父さんは女の子の出産におお喜びだった
『美咲』と耕一さんは名付けた
お母さんは毎日見に来たが、お父さん達が見に来てくれることはなかった
サエも麻衣ちゃんを連れて毎日来てくれた
『麻衣ちゃんのお下がりもらえて助かる』
『綺麗に置いといてよかった。ベビーベットもあるから(笑)大丈夫よ』
『可愛いね…赤ちゃんって。耕一さんの子だと思うと余計…』
毎日変わっていく美咲の表情は私に似たり、耕一さんに似たりである
お義父さんは『死んだ母さんに似てる事もあるぞ』と笑った
退院の時サエの家に寄りベビーベットをもらっていった
私がいない間、耕一さんは美咲の部屋を作っていた。自分の部屋を赤ちゃん部屋にしたのだ
育児は大変だったけど、耕一さんは協力してくれた
『次は男の子だな…でも姉妹もいいよな?』などと次の子供のことを考えてた
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