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私は再び普通の生活に戻った
ただお兄ちゃんがいなくなって、家は寂しくなった
お父さんは伊藤さんとの結婚をまだ望んでいた
お母さんは私をかばってくれた
私は二人に長瀬さんの事諦めた訳じゃないと告げた
お父さんは私を殴りそうになる
殴られるくらい平気だ
私の人生だもの
籍抜かれるくらいの覚悟はできている
ある夜、私はなんとなく携帯を手にとり、長瀬さんに電話してみようと思った…留守番なのはわかってるけど
その日に限って繋がった
『花!身体大丈夫か?ごめんな…』
『なんで知ってるの?』
『花の友達が今日会社にきたんだ。俺の子供流産して毎日泣いてるって』
『もう大丈夫よ、長瀬さんは元気?』
『…元気じゃないさ(笑)寝ても覚めても花ばかりだ』
『私はいつでも家でるから…身体一つで長瀬さんのとこ行くわ』
携帯の向こうで長瀬さんが啜り泣きしていた
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