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翌日私は仕事帰りにサエの家に寄った
娘の麻衣ちゃんにご飯を食べさせていた
『あんた会社までいったんだってね…』
『電話繋がったの?ごめん…余計な事して』
『いいわよ(笑)彼に心配しなくていいって言えたし』
『どうするの?これから』
『親やお兄ちゃんに全部話して、家出ていくわ。お兄ちゃんには迷惑かけないように籍も抜くようにする』
『何もそこまでしなくても…』
『しなきゃ本気の気持ちわかってもらえないでしょ?黙って出ていくのは嫌だから』
『やっぱり花は強いな…』
『強くならなきゃ…』
長瀬さんに幸せにしてもらうじゃなくて、幸せにしてあげるんだ
あの人を泣かせない
男みたいな思いを私は胸に抱いていた
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