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それから数カ月後、私はまた赤ちゃんを授かった
三ヶ月…あまり目立たなかった。この時私はお母さんに知らせてあげたいと思ったが、出来なかった
産婦人科はサエが紹介してくれた
耕一さんは流産のこともあるからと、私を慎重にあつかった
受診日、私と耕一さんは病院に行った。ロビーで手続きして待合室に向かった
そこにはお母さんの姿が…
『サエちゃんに聞いたの…もう目立ってきたわね?』
『お母さんダメよ、こんなところ見られたら…』
『大事な娘を手放す程私はひどい母親じゃないわ。籍だって抜いてないのよ…だから早く籍入れなさい。この子が生まれる前に』
『お義母さん、いいんですか…』
『いいに決まってるわ。サエちゃんがね、うちにきて私達説得してくれたのよ、お孫さん生まれるんですよって』
サエが?
あのお節介(笑)
『お母さんもう4ヶ月に入るところなの。つわりひどくて…』
『そうなんです。男の俺じゃ中々解りづらくて』
『お母さんついてるから大丈夫!いつでも電話してきなさい』
お母さんは大声出し過ぎて看護士さんに注意された(笑)
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