墜ちてゆくもの

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お祭り当日。 俺は10年ぶりぐらいに鎖を外してもらって、5年ぶりぐらいに仁の部屋から出た。 言い忘れてたことがあった 俺の檻は広い仁の部屋の中にあるということ 仁のお父さんは優秀な外科医で、亡くなった時に仁にこのお屋敷(と呼べるほど広い家)をくれたこと 今いるのは更衣室ということ そして今浴衣の着付けをしてくれているお世話係さんと俺は仲がいいということ。 仲がいいって言っても仁がいない時に話をするだけの仲。 でも、人との関わりが数少ない俺にとってはよき相談相手。 名前は竜也さん。 俺が二人の時だけ呼んでいるあだ名はたっちゃん。 俺よりちょっと年上らしい .
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