墜ちてゆくもの

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目隠しをされて、久しぶりに来た屋上。 確か…15年ぐらい前じゃなかったっけ あの頃はまだ仲の良い幼なじみ同士で。 家族に見捨てられた俺に仁は優しく手を差し延べてくれた 本当の…お兄ちゃんみたいだった こんな関係になったのは、俺が見知らぬ男にレイプされてから ボロボロになった俺を見た仁は俺を屋敷に閉じ込めた もう誰にも触れられないように、と 仁の俺に対する独占欲はどんどん増していって 檻に入れられて 裸に、されて 朱い朱い所有印をつけられて 鎖に繋がれて 辛いけど、それが仁のヘタクソすぎる愛だと知ってるから 今まで耐えてきた …けど、このままじゃ仁のためにならないから 俺が消えてあげる 仁の中の思い出になるよ 生まれ変わっても俺を見つけだして 抱きしめてね .
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