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―朝。
眩しい太陽の光に晒され、僕は目を覚ました。
下の階から、いい匂いが立ち込めてきた。
朝食の準備が出来たようだ。
ゆっくりと体を起こし、
重い足取りで居間へと向かった。
おはよう。
朝食出来てるわよ。顔洗ってらっしゃい。
鏡に映る自分の顔。最近、寝付きが悪いせいか、黒いくまが出来ている。
もとより、白い肌の為、より一際目立つ。
朝食を済まし、僕は学校へと向かった。
僕は、あまり活発な方では、なかった。
あまり喋らないし、友達も少ない。
クラスメイトの噂で彼は暗いとか、言われているのを当の本人も知っていた。
だけど別に、気にはならなかった。
不眠症の疲れのせいで、性格の暗さがいつもより、更に増していた。
生きているのもかったるい。
そんな気さえ、思っていた。
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