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いつもと違い寝起きなのに足取りは軽く、スキップでもしてしまいそうな軽さだ。
居間には、四人で御飯が食べれるテーブルがあり、そこには色とりどりの食べ物があるわけです。
お、結構おいしそう。僕の記憶にこんな料理を作ってくれたことはあっただろうか。
いや、むしろ男だった時は朝ごはんすら食べたことがなかった気がする。
「景ちゃんおはよう」
「おはよう」
「景おはよう」
「おはよう」
とりあえず、両親に朝の挨拶を交わす。
これも男だった時はなかった。
微妙に感動しているときに、父さんからいきなり声がかかった。
「景よ」
渋めの声で呼びかけてくる。
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