道端のおじいちゃん

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「わたしはお主を一目で見て分かった お主はジョーカーの生まれ変わりじゃ!」 隼人はおじいちゃんの(微妙な)迫力に息を飲んだ 「…ジョーカーが止めたかった戦い…終わりなき戦いを…終わらせる為に…! どうか…この4つのリングを一族のマークリーダー達に渡してくれ…!」 隼人の手に4つの指輪が置かれる 「えっ、ちょ、待て!なんでオレがっ、マークリーダーって何だ!?だいたいその4人は知ってんのか!?」 「マークリーダーは2つの一族にあったハート、スペード、クローバー(クラブ)、ダイヤのマークを持つもの。 それに大丈夫じゃ、わしはもうそ奴らに会って話をした」 「だったらおじいちゃんが渡せばいいじゃんか!」 「ダメなのじゃ。リングを渡していいのはジョーカーだけなのだから」 おじいちゃんは公園のベンチに座る 隼人はため息つきながら髪を掻きあげた 「意味分かんねー…だいたい、その人達がもしも攻撃とか魔法とか既に使えたらどうするんだよ!」 「奴らは弱い攻撃しか出来ん 力を渡す為にわしはお主にこの話をしておるのじゃ」 「力…?」 「受け取るが良い。お主のリング、プラチナリングじゃ!」 おじいちゃんが手を空に向けてから隼人を指すと隼人の前に一つの光が現れた 白金…プラチナの光を飛ばすソレは隼人の胸元までくると自然に鎖で通された形で首にぶら下がった 王冠の形のプラチナリング 「え…」 隼人は呆然としているとおじいちゃんは更に指を動かし続けた 「ジョーカーの魂よ…どうか、彼に力を…」 すると隼人の前に幻想的な炎に包まれ品のある光に包まれた刀が現れた 隼人は4つのリングをポケットにしまうと刀にそっと触れた 刀の炎は消えて隼人の手におさまる 「お主の武器…相棒じゃよ。疾風という名前じゃ」 隼人はただ唖然としながら刀とリングを見た 「刀は出すも出さないも自由じゃ、しまうというイメージをすれば消える。名前を呼べば現れる」 おじいちゃんはそう言うとクルリと向きを変えて歩き出した 「待てよ!、おじいちゃんは一体何者なんだ!」 隼人は叫ぶと、おじいちゃんは顔だけを振り向いて言った 「わしゃ、魔界の番人じゃ」 風が吹いた 隼人が瞬きをした瞬間、おじいちゃんは消えてしまった .
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