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黒いラバーコートを着込んだ銀髪の奴がトボトボと教会の方角に歩いている。
しめしめとそれを眺める。
黒く長い髪をゴムで縛っている。
黒い丸サングラスをうやうやしく直す。
そして舌なめずり。
「ありゃ流されたてのほやほやだな。」
妙に甲高い声で独り言を言う。
男は手早く手に持ったボウガンの弦を発射位置にする。
ショットガンのポンプアクションの様に。
そして一度マガジンを抜き取り矢の本数を確認し、また戻す。
そしてボウガンのスコープ後部から伸びるコードを丸サングラスに付ける。
視界が淡く黒くなっていた世界から、デジタルなものに変わる。
サングラスないに写し出された映像がズームされる。
画面内を十字が動きそしてラバーコートを着込んだ銀髪の青年‐レギオンの後頭部に止まった。
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