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鋭く空気を切り裂く音がこだまする。
レギオンは激しく、それでいて無駄の無い動作でそれを避ける。
空気を切り裂き矢は、地面に深々と突き刺さる。矢は刺さると同時に矢印を前進させる。
すると矢の刺さった地面から、煙と刺激が上がる。
矢に仕掛けが施してあり、先端から酸が吹き出すギミックらしい。
これでいぬかれては一溜まりもない。
レギオンを息を呑み安堵した。
避ける動作から流れる様に走り出す。
黒いラバーコートが風にたなびく様はまるでアクション映画のヒーローの様だ。
発射角から相手の位置を、大まかながら読み取り、矢が届かないであろう遮蔽物に身を隠す。
やはりそう簡単には行かないかと、おどけてみた。
が、そんな事をしても何も変らない事に気付き、ホルスターから銃を取り出した。
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