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楓少尉は機体を傾け旋回、基地にトップを向けた。
基地滑走路
1人の男がEⅠから降り後藤大尉の元へ近づいて来る。
大尉の側に寄り敬礼をする男。
「大尉只今帰還いたしました!あの子ですか?例の噂の子っていうのは」
男は、飛び立った楓少尉の機体を見ながら言った
「ああそうだよ石井伍長。あの子はきっと来てくれるさ…ウチに…」
空中散歩を終えた楓少尉機が基地に帰還する。ブレーキ音と共に、機体が停止して2人が降りて来た。
フラフラになった翔が、ゆっくりと大尉のもとに近づいて来た。
「大尉…俺やります!いや、やらせて下さい!」
「そうか、わかった」
こうして、翔はその決意を固めたのだった。
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