その2、図書室の中心で愛を叫んじゃう

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  「…もう無理ぽ」 あたしは外から全力疾走したけど、3階で力尽きた。…何でうちのクラス4階なのかな。 ご老体なあたしには無理だわ。 もう授業始まってるし、潔く諦めよ。 いやん、あたしテラ男前。 あたしは階段の踊り場に腰を降ろす。 それを見た夕日は、ため息をついてあたしの隣に立って壁に寄りかかった。 「なー、小波悠兎はお前のこと知ってんの?」 「……さぁ?」 「は?じゃあ、何で好きなん?!」 「言ったでしょ、ツリ目」 「あの話、まじやったんか?!」 何だよ、悪いか コノヤロー 顔を上げて夕日を見ると、夕日は心底驚いた顔をしてる。 「…しょうがないなぁ。なら話してあげるよ、あたしと小波先輩の運命の出会い」 「え、」 「それでは、次のページから回想TIMEスタート☆」 「次のページとか言うな!」
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