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『はい~……?』
私は、今にも泣きそうなか細い声で返事をした。
(あ……。格好いい人………。)
その姿は、いかにも“スポーツ万能”っていう感じで、誰からも好かれそうな優しい感じだった。
大牙先輩はちょっと驚いたように、そして困ったように言葉をつなげた。
『もし、清涼の新入生だったら高校はこっちだよ。』
『へ?』
『ほらっ』
そう言い、自分の腕を私に突き出した。
“清涼高校 案内役”
腕に付けてあるゼッケンにはそう書いてあった。
『か………神様……。』
思わずそう言ってしまった。
気付いたときには時すでに遅し。
『か、神様………。案内しただけで神様って……。』
大牙先輩はお腹を抱えてくつくつと笑っていた。
大牙先輩のツボにはまったらしい。
(いや~……💦恥ずかしい///)
『いいね、神様。ありがと。誉め言葉?』
(可愛く笑う人だなぁ………。)
その時の大牙先輩の笑った顔が頭から離れなくなった。
『……?おーい?』
『え!?……あ……はい、誉め言葉ですっ!!』
『ははっ……君って面白いね』
(あ………。また笑った。)
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