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「さすが、東城だな」
ケンは、そう言いながら、人だかりの中心に向かった。
道は出来たが、か細く、強引に突き進むしかなかった。
しばらく行くと、ようやく最前線にでることが出来た。
人だかりが脱出したケンを見つけて、東城が駆け寄ってきた。
「風見くん、・・・・・あれ」
美雪は呆れ顔で、ある場所を指をさした。
そこには、ゴリラとサッカー部員がいた。
ゴリラがサッカー部員にアルゼンチン・バックブリーカーをかけていた。
「ゴリラにウチの生徒が捕まってる?!」
ケンは、驚きながらそう呟いた。
その時だった。
ゴリラと目があった。
「今、なんと言った?」
「えっ?ゴリラって言ったけど」
担ぎ上げていたサッカー部員を放り投げ、ゴリラはケンの前に来た。
ケンと対峙する。
身長差は明らかだった。
ケンとゴリラが並ぶと、ケンの身長は、ゴリラの胸辺りまでしかない。
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