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「お兄ちゃん…」
(なんで?何も言葉が出てこない…)
「とにかくいただくぜ。」
重い空気を切り裂いた龍崎は私をかついだまま資料室をでた。
「ちょっ!もうおろしてよ!お兄ちゃんのとこ行く!」
すると龍崎は私をおろした。
「お前、まさか兄貴が好きなのか?」
「え?」
(お兄ちゃんのことが好き…?そんなこと…考えたことなかった…)
「…わかんないよ…私好きがなんなのか…」
すると龍崎はフッと笑い「そんなの俺と付き合ったら教えてやるよ」
「付き合ったら…好きがどんなのかわかるの?」私は好きがわからない…「教えてやるよ…おいで…」
龍崎は私に手招きした。
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