あとがき

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それでは、裏設定です☆ 「失ったものと得たもの」……誰しも何かを得て、何かを失うものです。自覚のあるなしにかかわらず、人はその所有を永遠のものとできないのですね。 世の中には、家族や大切な人を失い、かわりに優しい気持ちを得たり気づけたという人がたくさんいます。 残念ながら私本人は家族を失っていますが、人間として尊敬できる友人達と先達者に恵まれています。 今回の「少女」は一気に何もかもを失ってしまった子です。そして、何もかもがモノクロの世界になって時が止まってしまった子でもあります。 父は必死に少女を生かそうと努力した結果少女は明日を見つめはじめるのでした。 父はとりあえず生活の術全般をたたきこんだようです。それまでの少女はいわゆる典型的なお嬢様で、温室育ちだったのですねo 偽りともいえる幸福の絶頂からすべり落ちた彼女が、それこそ全てを失った時の絶望は深かったことでしょう。
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