いつかの夕やけ

2/7
3654人が本棚に入れています
本棚に追加
/423ページ
今日はお気に入りの砂場で、おやまを作って遊ぶんだ。 砂場でだったら、ずっと遊んでいられるくらい砂場が大好きだった。 日が暮れかけて、砂がうっすらと赤く色付いていく。 「優紀~、そろそろ帰ろう~」 ベンチに座っていたお母さんが、わたしを呼ぶ声が聞こえた。 せっかくトンネルができたのにな、なんて思いながら返事をする。 「「はーいっ!」」 わたしが声を上げるのと同時に。近くにいた男の子も返事をして、呼ばれた方を振り返った。 .
/423ページ

最初のコメントを投稿しよう!