マイちゃんの家

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「あ、笑ったな~!マイは昔っからオレには厳しいんだかんな!アイツは天使の仮面を被った悪魔だよ」 あ、マイには絶対言わないでね、オレの命が危ないから、と付け加える。 「ふふっ、わかった。マイちゃんには、哲平くんが陰口言ってたって言っとくから」 私も哲平くんをからかってみよう!いたずら心に火がついた私は、敢えて、そう哲平くんに言う。 「そ、そんなっ。嘘だろ。ゆ、優紀ちゃんまでそんな事言うなんて!マイの奴、一体何吹き込んだんだよ~っ」 オーマイゴ~ッド、あ、このマイ、別に舞の"マイ"と掛けたワケじゃねーから、偶然だから、オレ天才かも、芸人目指すか?相方探さねーと、ピンがいーかな、いや始めはコンビでゆくゆくはピンになるか… いつの間に彼は自分の世界に入ったのか、一人でブツブツと将来について悩み出している。
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