優紀と裕樹

2/21
3653人が本棚に入れています
本棚に追加
/423ページ
「……、……き、ゆ…き、」 ぼんやりとした意識の中、私を呼ぶお母さんの声が聞こえる。 「優紀っ!!!いつまで寝てるの!学校遅れちゃうわよ!」 「―っ、は、はいぃ!」 私は慌てて跳び起きた。 「…懐かしい夢見たなぁ」 あれは、いつの頃だったかな? 引越して来たばかりで友達もいなくて、いつもお母さんと公園に行って遊んでいた。 ちょうど、春休みの時期だったから、まだ小学校も始まってなくて友達つくれなかったんだよなぁ。  
/423ページ

最初のコメントを投稿しよう!