姥捨(Ubasute)

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それを聞いた竹雄が、安堵(あんど)の笑みを浮かべ「そうか!」再び握手をした。 「しかし和彦、よくここが分かったな?」竹雄が言うと「・・・それが今の俺の仕事だよ。」窪山は、スッと立ち上がると、寝ている菊子達に向かって、済まなさそうに、そっと頭を下げた。 「そうだったな・・・」窪山の気持ちを察した竹雄は、窪山の肩をそっと叩いた。 「それじゃあ、そろそろ失礼するよ。」窪山が、挨拶をして部屋を出た。「外まで送るよ。」竹雄が部屋を出て声をかけた。
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