姥捨(Ubasute)

11/19
前へ
/19ページ
次へ
「いや、ここでいいよ。」振り向いた窪山は、笑顔で片手を少し上げると、周りを気にするように、足早に葬斎場を後にした。 竹雄は、窪山の後ろ姿に、何か覚悟めいた雰囲気を感じた・・・。 四日後の新聞に、その記事は、載っていた。 『豊生党衆議院議員、厚生労働副大臣 窪山和彦氏、謎の失踪!自宅に遺書めいたメモ、自殺か!?』 朝、いつもの様に、新聞を開いた竹雄は目を疑った! 「どうしてだ!」 「あの時の後ろ姿は、こうゆう事だったのか!?」竹雄は、悔し涙を流した。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加