姥捨(Ubasute)

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一瞬慌てた竹雄だったが、落ち着いて男を良く見直した「あっ!和彦じゃないか。」懐かしそうに声を掛けた。 窪山和彦、竹雄の大学時代の親友である。 窪山は、岩松に会釈をしながら「竹雄、久しぶりだな!」二人は握手をし、椅子に腰掛けて、懐かしそうに、昔話しに花が咲いた。 ふと話しが途切れた時「和彦、お前国会議院、いや厚生の副大臣だよな、この状況を・・・」言いかけた竹雄の言葉を遮(さえぎ)って、声を潜め窪山が言った「安心しろ、俺は内心この政策には、断固反対しているんだ。」
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