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次に昨日の解剖について聞きました。
《解剖は夕方4時頃、小雨の蒼泉寺(そうせんじ)の墓地で、カンテラ2つだけという暗い中で行われた。
立ち会ったのは大槻の弟と、法医学者の青柳医師、高橋次席検事の3人。
① 大槻の頭蓋骨(ずがいこつ)の中は血液でいっぱい詰まっていた。
② 背中には殴られたような赤い筋があり、青柳医師曰わく、
「脳溢血は背中から赤くなる」
と説明した。
③ 猿股がズボンの中から出ていた。
④ 高橋次席検事が、
「脳溢血と決まったのだから、仏を大切に早く葬ってやれ」
と言った》
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