『不自然な司法解剖 つけれた正木弁護士』

5/5

37人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
話を聞いた翌日、正木弁護士は佐藤勝子、2人の鉱夫を連れ、住職に断ってもう一度墓地を掘り起こし、遺体の写真を撮り、色鉛筆でスケッチしました。 それが終わると一行は、死亡診断書を書いた根本医師、解剖をした青柳医師を訪ねました。 ●根本医師 「頭、顔に外傷はなく、本人は太っていたから脳溢血以外考えられない」 ●青柳医師 「脳の後頭部に一杯血が出ていたが、外傷がなかったから、脳溢血氏死と判断した」 しかし、2人の答え方に疑問を持った事と、水戸に着いてから何故か、陰気そうな私服刑事らしき人物がつけていたのに気がついた正木弁護士(後、それは長州巡査だった事が判明)は、 (やはりこれは、警察が何かしでかした事件だな) と、確信しました。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加