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「そういう事ならやはり古畑教授の方が良いだろう。
教授にその問題の首(頭)を持っていけば、簡単に見てくれると思う」
そう言うと、首を切る人まで紹介してくれました。
昭和19年2月1日
意を決した正木弁護士は、佐藤勝子とまた水戸へと急ぎました。
幾ら寒い冬でも、仮埋葬した大槻の遺体が傷んでしまう可能性があったからです。
その最中、正木弁護士は知り合いに会ってしまわないかと、ドキドキしていました。
なんせ、この事は地元警察はおろか、裁判所にも無許可だったからです。
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