1-2女の本能

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本章のはじめで、一言で言うならば、女性は本来『平和主義者』である。と定義した。 平和主義と聞けば、世界的、もしくは社会規模を想像しがちだが、平和主義とは規模の大小を問わずに実在する。 その最小単位が、その人、一個人である。 個人の平和とは、言い換えれば利己主義ともなるが、その根幹には、『自分が幸せである事を願い、生きている』という定義があり、それが自分の外に向けられた時に平和主義へと繋がる。 女性は、毎日が楽しく潤いがあれば、そこに満足を感じ、それを望んでいるとも言える。  本来、自分が巻き込まれる争いや、危険は避けたいと願うのが女性の価値観とも言えよう。 あえて、争いを好む人も居るが、そこには別の心理が働いているので、それは4章で触れてみたいと思う。 個人から始まる平和主義は、時に家族も対象に含まれ、親しい友人にも及ぶ。 恋愛が始まれば、恋人もその対象になるだろう。 中には、恋人の幸せは願えても、友人や家族の幸せを願えない場合もあるかもしれない。 それは、様々な事情により、友人や家族の幸せが自身の幸せに直結しない。と感じてしまっているからである。 本来、自身の幸せのために大切な人達の平和を願えるのが、女性の本能とも言える。 だからこそ、女性にとって、どの範囲の人達までの幸福を願えるかによって、その平和主義は、利己主義とも成り得るし、家族第一主義ともなり、さらには社会主義にも、或いは世界的規模の平和主義にもなる。 例を上げるならば、マザーテレサ等の偉人は、人類規模の幸福を願った女性だと言えよう。
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