1-2女の本能

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平和主義の女性であるからこそ、そうした気持ちになるのも無理は無いかもしれないが、人生の最終章を迎えて悔いの残らないよう、願うばかりである。 男女問わず、一つ一つの恋愛に、勇気を持ってピリオドを打てれば、本来、浮気という現象にはならないのであるが、面倒と感じる男性と、争いを嫌う平和主義の女性には、そのハードルは高いようである。 以上を踏まえてみるに、男女に関係なく『自分だけのもの』或いは、『自分だけの幸せ』という思いは、多くの場合が不幸を招く結果となる。 平和主義を基調に生きる女性であるならば尚の事、自身の平和主義というものが、何であるかを見つめる機会を持ち続ける事が賢明と言えよう。 ここまで男女を大きく分けてきたが、前にも述べたように、この限りに当てはまらない人も居る。 それらの人達を語るには、人間の本質について問い、結論を導き出さねばならない。 もちろん、男女というものが人間である以上、本来ならこの後の章で、人間の本質について展開していくのが筋である。 が、それをこの書で説くには趣旨が乱立し、解りにくい書となる可能性があるので、最小限にとどめたい。 参考までに、例外の人達を解く鍵として一言申し上げるならば、人間が生きているという行為そのものには『信』が深く関係している。  皆さんが例に当てはまらない男女を考察する場合、この『信』を基にして思案して頂ければ、答えはきっと見つかるので、そうして頂ければ幸いである。
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