2・『男が求めるもの』

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何故なら、友情の延長線上のように感じられる恋愛の方が、女性の立場から見て疎外される可能性が低くなるからである。 歴史的にみると、男達が、権威、権力に取りつかれていた時代――。 男性の中にある『開拓精神』は力という分野に固執し、その価値観から発せられる世の中に対する見方と、人が本来持つ『傲慢』が共鳴し、さらに拍車が掛けられ、女性疎外という形で社会に現れた。 いわゆる、男尊女卑と言われるものである。 したがって、その価値観であった開拓者精神が、自身の生活環境に向けられたと言うことは、女性が持っていた『平和主義』に近づいたという証であり、近い価値観を共有し始めたからこそ、恋愛が友情の延長線上に感じられるケースが、増えたと言うことなのである。 友情を含む恋愛であるからこそ、男尊女卑という不幸が消滅しつつある証しでもあり、側面から見れば、ある意味望ましい状態であるとも言える。
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