泡沫と消える。

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  「死後の世界ってのはなぁ…生きていた時の、心に描いた通りなんだ」   (…っ?)   「この姿はなぁ…お前さんの神様のイメージを借りて見せてる訳だし、その方が納得しやすいだろぉ?」   (いや、いやいや…イメージを借りているなら、後光が射してる白髪に長い口髭の仙人みたいな、もしくは大仏みたいなのを想像してるけど…?何でよりによってそんな冗談で?)   「じゃ、その思い描いたイメージの神様は何かしてくれたか?」   (…っ!?)   「リアクションが少ないのぉ…ん?でも思い当たる節があるんだろ?」   (…そうかも…)   自分でも半信半疑だけど、小さい頃、周りの大人とは全く違う視点からの意見で、色んな知識や遊びを知っていて…いちいち意見が図星で、隠し事や、子どもなりの悩みをことごとく理解していた。 だから、神様が居るんなら、こんな浮き世離れしてるんじゃないか…って子どもならではな考えだ。
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