番外編

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「え、何?」 私の声が小さかったせいか、りっくんが聞き返す。 「………今まで何してたの?」 私はさっきより声を出して言った。 「…友達と遊んでた」 りっくんは嘘はついていないと思う。 「………それだけ?他に何かなかった?」 私はあの後どうなったのか知りたかった。 「……別に、何もなかった」 …何もない。確かにあのままりっくんが何も言わずに帰ってきたなら何もないはず。 でも、私の不安は募るばかり… 「本当に?」 「あぁ」 あくまで何もなかったと言うつもりらしい。 「………そっか」 私は立ち上がる。 「私……帰るね…」 そうりっくんに告げ、私は帰ろうとする。 りっくんは驚いた顔をしていた。 「どうしたんだよ。これからイルミネーション見に行くんじゃないのか?」 そうだよ。イルミネーション見に行くつもりだったよ。 でも、こんな気持ちじゃ…楽しめないよ……
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