夏祭りの夜

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(夏だ!祭だ!俺迷子だ!) と心の中で変なテンションで叫んだのは、加藤 納津樹、俺だ。 つか高1にもなって迷子になるなよ自分… 納「あー…彼奴ら何処だよ…無理矢理連れてきといて、放置すんなよ…」 ***** 数時間前―― ピンポーン 納「!?…ったく、なんだよ…」 夏休みがそろそろ終わりに差しかかかったある日。 俺は自室で寝ていた。 ……のに、チャイムが鳴り、思わず悪態をついてしまう。 ?「やほー!なっちゃん!夏休み楽しんでるかい!?」 納「―アキか…つかなっちゃんはやめろて」 朱「私だけじゃないよー」 俺のツッコミを軽くスルーする朱希歩。 ?「よっ!ナツ、しけた顔してんなぁ」 ?「……」 一人は笑いしながら挨拶し、もう一人は黙ったまま片手だけ挙げた。 納「シュン、モモ久しぶりだな」 朱「私に挨拶は無しか」 納「…久しぶりだな」 朱「嫌そうに言わないでよ!傷付くじゃん!」
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