懐かしい顔

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「あのさ、そろそろ説明して欲しいんだけど…」 黙り続ける五人を見かねた男子がおそるおそる言った。五人はハッとすると、エドが最初に口を開いた。 エ「そうだな。じゃあ、まずは自己紹介しようぜ」 そう言ってエドは京太を見た。京太はめんどくさそうに喋り始めた。 京「俺は椿 京太(ツバキ キョウタ)。覚えてるか?」 そう、椿と言えば一年前に美咲を襲ったあの男だ。そして京太は隣に居るつばきを見た。 つ「えっと…日比野(ヒビノ) つばきです」 そう言ってお辞儀をしたこの女子は紛れも無く一年前に会った京太の彼女だ。次は勢いよく男子が手を上げた。 「はいはーい!次俺な♪俺は佳月 直(カヅキ ナオ)。彼女募集中♪」 そう言うと美咲を見つめる直。美咲はそれを察して 美「あたし彼氏居るんで…」 苦笑いを浮かべながらそう言うと直はガックリと肩を落とした。エドもフンと鼻で笑う。朱雀は何か言いたげにそれを見ていたが、言うのを止め自己紹介を始めた。 朱「俺は清桜 朱雀(セイオウ スザク)。よろしく…」
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