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富山「う、そ…」
秋田「うおっ?!大丈夫か?」
放送終了の切断音と共にふらっと立ちくらみが起きた富山、それをぎりぎりで支える秋田
富山「ぎ、ふが…死んだ…?」
かたかたと口に手を当てながら震える富山、秋田はそれを見てかける言葉も無く、ただただ不安定な富山の体を支えるだけしかできなかった
秋田「…富山」
富山「愛知、大丈夫かな…。あの子、岐阜が居ないと生きていけないって言ってたし……!まさか、岐阜の後を追って…「富山!!」
秋田は富山の正面に立ち、肩を強く掴み、揺さぶった。
秋田「落ち着け!愛知は岐阜が死んだからって、簡単に自殺するやつじゃねぇだろ!!お前が取り乱してどうするんだ…!くっ…!」
俯いていた富山は、秋田の声で顔をゆっくり上げた。
そこには、自分と同じで、瞳に薄っすら涙を浮かべた秋田の表情…
富山「あき、た…?」
秋田「俺だって…!お前と一緒なんだよ…」
泣き顔を見せないように、富山から顔を反らし、袖で涙を拭う秋田
秋田「岩手…、福島…、山形…!!」
自分だけじゃない
後ろ姿の秋田を見て、富山はそう思った。
よく見てみれば、横では埼玉に背中を擦られている京都の姿も、
考えれば、富山の班はまだ死んでいるのは1人…。
秋田は3人、京都は2人、
自分は2人に比べれば、まだ浅い方なんだ、と今になって気付いた
富山「…秋田、ありがとう」
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