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それから毎日…
川瀬 李依子を
目で追う自分が居た.
別にそんなんじゃない.
ただ面白いだけ.
中2から女に困った事なんて
一度もなかった.
いわゆる百戦錬磨.
なのに川瀬 李依子は
この俺に見向きもしない.
挙げ句…鼻で笑った.
ならその態度が
いつまで続くか試したいだろ?
「なぁ神.お前そろそろ璃亜(リア)の事吹っ切れろよ」
陵哉にそう言われて
一瞬頭に血が上ったのが分かった
「璃亜の話しはしない約束だろ!?」
そう言って俺は
机を殴った.
璃亜の事吹っ切れろ?
はっ…ふざけんな.
こっちは真剣だったんだ….
なのに俺がアイツを
守れなかったんだよ.
「悪い…」
「…いや俺こそ悪い.」
そう言って俺はいつもの様に
陵哉に笑かける.
なぁ…誰か助けてくれよ.
こんな作り笑いなんて
したくねぇんだよ.
心の底から笑いたいんだ.
でも今の俺には許されない.
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