Episode1 【夏探し編】

2/23
95人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「圭一くんおっはよぉ~!」 レナがこちらに向かって大きく手を振っている。 「早いな。今日は余裕を持って出たぜ?」 「はぅ~。だって圭一くんを待たせちゃ悪いよ…」 「それを言われると待たせてる俺の立場が…」 「あ、レナはいいの☆圭一くんは、もしレナが遅刻したら、待っててくれるのかな?かな…」 顔を真っ赤にしながら俯くレナの頭をぐしゃぐしゃと撫でながら 「当たり前、だろ」 「圭一くん…」 「おいてく。」 「は、はぅΣ」 「行こうぜ、魅音待たせるとうるさい」 俺達は自転車にまたがり漕ぎだす。 今日から二泊三日で魅音の知り合いがすむ 六軒島という島に遊びにいく。 飛行機や船を使うこともあり 魅音の家の人が送ってくれるらしい。 いつもの待ち合わせ場所に集合だ。 「圭ちゃん、レナ~おはよ」 「ぁぅ。圭一がビリなのです」 「賭けは私たちの勝ちですわ!」 「魅ぃと詩ぃはかわいそなのです☆」 「私は沙都子がお寝坊…だと思ったんですけど」 「おい、俺だけじゃないぜ?レナもだろ?」 「レナの方が先に着いたのです」 「前を走ってたからだろぉ?!」 そんなところに黒塗りの車がとまる。 その中に乗り込み、六軒島をめざした p香菜qμ・*
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!