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程なく視界を埋め尽くす白い光は収束し、初めからいびつな岩だらけの荒野だったその場所には巨大なクレーターが出来上がっていた。
「……くっ」
その場所へ、舞い上がった土煙に顔をしかめながら女性が降り立つ。
気品のある端正な顔立ち、それに見合う制服のように綺麗なローブに身を包み、厳しい表情で彼女──アリシア・トンプソンは自身が作ったクレーターを見下ろした。
「た、たた、隊長ーー!!」
若い男の声が彼女の後方から駆け足で近付いてくる。いかにも頼りなさそうな声で、息を切らしている。そしてそれに続く人影が幾人か。
そんな状況で彼女は振り向きもせず、険しい表情でただクレーターの中心を見下ろしていた。
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