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こっちに呼び、酒を飲ませながら「親方に怒られたからって何時までもくよくよすんなよ。」と慰めると、「ええ...それも有りますが、実は昨夜夢を見たんです...。」
「お、またか。どんな夢だ?」
「昔話した夢で、巫女さんに踏んづけられてた切れ長の眼のおねえさんが僕に馬乗りになってビビビビと往復ビンタするんです...」
俺と親方と神主さんはブハッと酒を噴出した。
「周りには小さな女の子が二人いて、僕に バーカ、とか恥かし~とか罵声を浴びせて...」
親方は相当ツボに入ったらしく、すげぇ勢いで咽ながら涙を流して笑っている。
「極めつけは、あの時の巫女さんがニコニコしながら僕の首をきゅうっと絞め、
こ ん ど ○ ○ 様 を 困 ら せ た ら と て も 良 い 所 に お 連 れ し て 差 し 上 げ ま す わ
って優しく言うんです...それで、朝起きたら...夜尿、してました.....」
「そ...そこっ!多分っ!黄泉っ!比良坂っっ!!」神主さんが痙攣しながら叫ぶ。
大笑いしている親方と神主さんを見つつ、俺はペンダントにした白い牙を撫ぜながら「ナミ様、なんで俺の夢にはちゃんと出てこないんだよ...」と不満を漏らし、徳利に直接口を付け一気に酒を飲み干した。
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