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「でっかい蜘蛛が部屋に…」
セリーは泣きそうな
声で言った
「俺に蜘蛛を退治しろと?」
ヒロキは念のため聞いた
セリーは何度も
首を縦にふった
「でってまんず…」
ヒロキはボソッっと言った
「でって…?」
セリーが不思議そうな
顔で聞いてきた
「いや…その…地方の方言だ、まったくもう、って意味だ、俺の昔住んでたところだ」
ヒロキはしまった
という顔をした
「へ、へぇ」
セリーは無理矢理納得していた
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