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半日ほどで終わるはずのピクニック気分な任務がとんでもない事態を巻き起こすことを彼女達はまだ知らない…。
ゴトゴトと馬車が揺れる。中にはアルがうとうととした表情でじっと座っている。同席しているヨナは腕を組み目を閉じている。セラはというと馬車酔いしていた。
「マジ…吐く…」とか何とかいいながら窓から遠くの景色を眺めるよう努めるセラ。
その目に怪しげな団体が遠目に見えた。
吐き気を堪えヨナをつつく。
「おい、あいつら何だ」
「…?」
セラの肩越しに目を細めて窓から身を乗り出す。
遠からず近からずの距離を保つ影が点々と動いていた。
次の瞬間。
ザアアアアッッッツツ!!!!!!!!!
突風が吹き荒れた。
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