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・本作品はロボットアニメではありますが、大抵は「鉄人28号」「マジンガーZ」のように人間がロボットを操ったり操縦するというものが主ですけど、ここではロボットと人間が共和する世界で、ロボットにも人権が与えられて決してロボットは人の手先ではないというところが面白いところです。
・手塚先生はロボットを通じて人間社会における差別や理不尽さを描こうとしたのが本作だったそうで、社会における警鐘を促したテーマを掲げたという意味では非常に質の高いドラマではないかと思います。
昭和55年版のリメイク版についてはアトムの分身で宿敵“アトラス"との対決と、そこに善と悪の悩みと苦しみのヒューマンストーリーを絡めています。
これこそが手塚先生の求めたテーマではありますが、本作であまりによい子すぎたアトムが悩むってところがあまりに痛たまれましたね。
55年版作は本作品を改良したリメイク作品としてよく仕上がっていますが、ストーリー重視でテンションが下がった感がします。
また手塚先生が手がけた最後のアトム作品ですらも裏番組で登場した「Dr.スランプ」には及びませんでした。
本作は新風を巻き起こしたんですが、リメイクなる第2作目は更なる新風に吹き飛ばされてしまった感じで、これもアニメ界の移り変わりだったのかもしれません。
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