1963年~

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『エイトマン』 1963年アニメ総合点: 1位: 8作品中 ・ストーリーは当初、ギャングやスパイ、ミサイル・レーザーを使ったりする組織を壊滅させたりするハードボイルド的な展開が主流でしたが、やがて怪物やミュータントといった非現実的な敵を相手にしていくようになります。このあたりは同時期の「鉄腕アトム」「鉄人28号」とは違った独特の色があり、それはやがて「サイボーグ009」にも影響を与えることになります。 ただ当初は強化のためにシガレット型の固形タバコを吸ってましたが、子供が真似するということで悪い影響を与えないために、強化剤を吸うシーンは途中から無くなりましたっけね。 ・【良い点】 ・エイトマンのデザイン いかにもSFアニメのヒーローっぽかったというか、 その上半身で颯爽と走る名シーンも相まって、 普通にカッコよく、視聴者を引きずり込ませるデザイン だったと思います。 ・作品の設定 その主人公のバックホーンからして、シリアスだったものと 思うけど、敵の一人だったデーモン博士、旧ソ連をモデルにした国の出身者(実際、原作ではソ連出身と明記されていたようですが。) だったのが興味深かったです。実際のソ連も、このアニメが放送された 1960年代までは高い科学技術をもっていた事もあって・・・・・・ ・主題歌 野球の応援歌にも替え歌として使われていたのが、興味深かったですが、 普通にテンポのいい歌でした。 ・やはりあのオープニングが素晴らしい。 アニメの歌はああでないと。 ストーリーもよく出来ていて、あの時代の「電気紙芝居」な作画をよく補完している。 まあ、作画があまりに原始的なので、それと比較して無意識に脚本を贔屓してしまうのかもしれないけど。 ・時代を考えると、相当SFを織り込もうと苦心した跡が伺える。あちこちに考証を意識したネタが散りばめられて いるが、ストーリーの娯楽性は損なわず、非常に良いデキ。正直、平井先生は 漫画原作の方が・・・と思ってしまう一品。 ・描かれた時代を考えると非常にスピード感あふれる作画で話的にも面白いです。 正義のロボットにしては比較的に弱いというのがうまいこと味付けになってましたね。 煙草を吸う正義の味方ってのもスタイリッシュに決まってました。
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