2⃣横山 光輝

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【横山 光輝】 1934年 - 2004年 ●手塚と並び称された漫画の鉄人 『鉄人28号』、『伊賀の影丸』、『仮面の忍者 赤影』、『魔法使いサリー』、『コメットさん』、『バビル2世』、『三国志』等多数。 長年にわたり幅広いジャンルで活躍し、手塚治虫、石ノ森章太郎などと並び称された漫画界の巨匠の一人である。 『魔法使いサリー』などの例外を除けば連続物語(ストーリー漫画)を多く描き、笑いの要素のほとんどない、ある意味でハードボイルドな世界の構築を得意とした(シリアスなシーンでどうしても照れ隠しにギャグを入れてしまう手塚とは好対照である)。 連続する緊迫した物語の引力でグイグイと連載の最終回まで読者を引き込み続けるその手腕は、多くの読者の心を掴み、後進の漫画家・小説家・クリエイターたちにも多大な影響を与えた。 連続物語を描くために必要な、盛り上がり・緊迫感・娯楽性・絵の魅力・次回への引き等々の手法は、横山の十八番である。 このスタイルは晩年まで変わらず、連続物語のスタイルの一つの完成形・理想形とされる。 手塚治虫が「漫画の神様」と呼ばれたのに対して、歴史漫画に全力を注いだ横山は、同業者や読者から『鉄人28号』にちなんで、「漫画の鉄人」と呼ばれるようになった。
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