1963年~

2/10
前へ
/897ページ
次へ
【鉄腕アトム】 原作者:1⃣手塚治虫 『空を越えて ラララ 星のかなた ゆくぞ アトム ジェットの限り』 ●日本最初の本格的1話30分の連続TVアニメ 日本アニメ業界の本格始動作品である。 21世紀の未来を舞台に、原子力をエネルギー源として動き、人と同等の感情を持った少年ロボット、アトムが活躍する物語。 このアニメ第1作は平均視聴率30%を超える人気を博し、その後、世界各地でも放映された。 1981年には、様々な形で、本作が出版された数の累計が1億冊を突破した また現在の日本の高水準のロボット技術力にはこの作品の貢献が大きいともいえる ●アニメ業界の過酷労働の始まり 製作環境は凄まじく、特に放映初期に関しては様々な証言が残されている。 「当初の制作費は1話当たり55万円であった」と手塚が生前に書いたり語ったりしたことがあちこちに引用され、事実上定説化しているが、 各種の資料や当時の関係者の証言などを再調査した津堅信之は、実際には代理店より1話当たり155万円が支払われており、放映終了の頃には300万円を越えていたとしている フジテレビは本作で投入額に対して莫大な利益を上げたといわれている。これが後の日本におけるテレビアニメの大隆盛を呼んだ反面、アニメーターの過酷な労働環境を生み出したマイナスの面も持っているともされている ●日本初のキャラクター著作権 本作は日本のキャラクターとしては初めて商品化権の概念を確立した。 本作の関連商品は日本のアニメキャラクターで初めて著作権表示をつけたとされている。 本作以前のキャラクター商品は海賊版が当然であり、著作権者に許諾を求めることも、使用料を支払うこともほとんどなかった。 アメリカのキャラクターではすでに商品化権の概念が確立していた。 セイカノートが手塚に提案したところ手塚は憧れのディズニーの手法ならばという理由で承諾した。 image=456795482.jpg
/897ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加